
痛彼
第14章 未来へ~100ページ記念~
食卓の準備も終わり、各自の席についた。
「ねぇ葵…子供って欲しい?」
あの後、ずっと考えてた俺は、結局葵に聞くって結論にいたった。
「え?そりゃあ、いつかは欲しいですけど…なぜに?」
やっぱり欲しいか・・・
「俺…不安なんだ。
子供とか産まれたら、愛せないかもしれないし、嫉妬とかしたらなにするか…」
気づいたら泣いてた
そんな自分が嫌になる。
「そんなことが心配だったんですか?…大丈夫ですよ。
だってそうたさんは、こんなにも優しくて…私をとっても想ってくれてるじゃないですか。」
いつの間にか立ち上がった葵は、俺を抱き締めた。
「ごめんな。」
葵には、迷惑かけてばっかだ。
「いいんですよ?あと、ごめんじゃなくて、ありがとうがいいです。」
「そっか…ありがとな!」
「はい!!!・・・あと、結婚とかそういうのは…そうたさんがしたいって思った時でいいですからね/////」
頬を紅くしながら言う葵が愛しくて…
押し倒したのは秘密な♪
決意がついたら、プロポーズする!
それまで待っててなんて言えないけど、待ってて欲しい。
未来へ一歩踏み出せた気がした。
