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秘密の約束

第21章 年頃の恋

大場side

期末試験が終わった。

志穂は、俺との約束通りに、いやそれ以上に頑張ってくれた。

点数分布表をみると、志穂はそのクラスの最高点をとっていた。

高1の数学の教員全員で会議をした際、志穂を飛び級させるかどうかの話になった。

俺はそこですぐに異論を唱えた。

「こういうこと言うのもあれなのですが、神崎さんは俺のクラスにしてもらえませんか?1学期から見てきて、少し心配なところがあるので…。」

こんなことを言って認められるかどうか、不安で仕方なかった。

しかし

「確かに、大場先生の言うとおりかもしれませんね。神崎さんは、飛び級は無しの方向で。」

意外にも橋本先生が賛同してくれた。

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