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父は、手際よく母の指から流れる血を止血し


俺が持ってきた救急箱から…消毒薬やガーゼやら薬やら取りだし…母の指を応急処置――――…



「おお〜！！さすが！公務員」



母の指は…包帯でグルグルまき…



「で――――――…この手でパソコン打てないじゃん」



皆で…
母の指を見つめる―――…


「――――――…休んじゃ「休めると思うなよ……」




「「「ヒッ！！」」」



家族で驚きをハモリ…振り替えると！！



担当の鈴木ちゃんが…亡霊のように…立ってた！！



「鈴木ちゃん！！怖いから！！」



「先生！！指の怪我ごときで！！休めると思ってるんですか？！締め切り……明後日だって…知ってますよね…」



「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…ですよね〜」




鈴木ちゃん…


瞬きもせず…母を見下す―…



瞬き…してちょ…怖いって…




母も…ホラー顔の鈴木ちゃんにビビり…



つい目をそらす…




「あっ…代筆を頼むから大丈夫！！


私の言った事を！！羚君がパソコンに入力する作戦で！！



春休みだし！！ね？！お願い！！羚君！！」






「はぁ？！」