
やっと、やっと…
第4章 灰色の心
(圭介・・・
こんな風に思ってたんだ)
やっぱり圭介は優しい
ずっと気にしていてくれたんだと思うと胸が熱くなる
あの日の圭介に抱いた恐怖心は
自分の気のせいのように感じられた
(謝らせちゃったなあ・・
心配してくれてただけだったのに)
なんだかすごく
申し訳ない気持ちになった
(返事、しなきゃな)
『1月7日 18:02
宛先:山下圭介
メールありがとう
なんかこんな風にメールするの
久しぶりだから
ちょっと緊張するよ
私も気まずくて
学校でも話せなかったし
最近連絡取ってなかったから
私の方こそごめん
インフルエンザって
言われちゃったから
一週間は学校行けないなあ(;;)
心配してくれてありがとね
私も圭介のこと
変わらず好きだよ
ほんとにメールありがとね』
(・・・これでいいかな?)
ピッ
(送信・・・)
送信が完了して
携帯を閉じる
(なんか、すっきりしたなあ)
今までの暗い気持ちが晴れて
心が軽くなった気がした
(今日はゆっくり眠れそう・・)
ゆっくりと
優しい眠りについた
