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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第2章 初めの物語~砂漠の花―ミイラが語る愛―~

 乗っていた駱駝をリーラの樹に繋ぐと、良人は妻をリーラの樹の下で休ませた。良人がとうに空になっていた水筒に水を補給していたその時、駱駝の蹄(ひづめ)の音が響いてきた。どうやら、新たなる来客の到来らしい。オアシスに一夜の宿と水の恵みを求めてきた旅人であろう。

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