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仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

第4章 二つめの物語~梨羅の姫君~

「兄たちには厳しい父でしたが、私たち娘には優しかったように思います。ただ、我が儘を言って女官を困らせたり、乳母の言うことを聞かなかったりしたときには厳しく罰せられましたわ。女子だからといって、善悪の区別はきっちりと教え込まれましたし、殊に他人(ひと)に迷惑をかけるようなことだけはしてはいけないと教えられて育ちました」

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