私立愛鷹学園高等部
第21章 *違和感の始まり*
「キョー!おはよおはよーっ!」
新山と朝食に食堂に入った俺に
従兄弟 莉夢は飛びついてきた
…チュッ
「な…っ!」
「ちょ、莉夢!//」
朝から思い切り唇にキスをしてきた
「おま、夾に何して…」
「えー?従兄弟同士でちゅーはいけないの『先生』?」
「…っ、あ、あんまり従兄弟同士ではしねぇだろって事だよ!」
珍しく新山が一瞬ムキになる
それに対し莉夢は余裕そうに微笑んで俺に擦り寄り
腕を絡めてくる
幼い頃からで変わらないからか違和感もドキドキも無かったが
隣からの新山のオーラが怖くていられなかった
「おい莉夢、近いよ、離れろ…」
「えー?なんで?イかせあっこした仲だよ?」
莉夢は切なそうに見つめ頬をすり寄せるが
新山がさらにイライラしていくのが目に見えてわかる
「…莉夢、離れろ、朝飯しないと遅れんぞ」
冷たく言い放つと強引に腕から引きずり離し
新山と手を繋いで飯を選びに行く
「…夾、あんな強引にしてよかったのか?」
「うん、あれくらいしないと莉夢はわかんねぇと思うし……それに、その…」
「その?」
「…新山、嫌そうにしてたから」
恥ずかしいものの小さく本音を言う
ちら、と顔を見あげると新山が顔を真っ赤にして俯いていた
「あの、新山…?」
「や、その、嬉しいっつーかなんつーか…」
か、かわいい……
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