悪魔と淫美な世界へ
第2章 ~可愛い?年下男子~
蒼空っ!?
「ゆき先輩痛がってるよ ね」
「俺に手を出すとは…
余程死にたいみたいだ な」
殺気のこもった魁の目と、つぶらで真っ直ぐな蒼空の目…
まるで肉食獣と草食獣が睨み合っているかのような絵図に、周りにいた生徒達は足を止めて注目した。
どうしようっ
魁なら本当に殺しちゃ うかも!
「やっ‥やめてっ」
「お前は俺のものだ
お前に拒否権はない」
「それは…」
「そんな自分勝手な考え おれが許さないっ」
「フッ…
人間ごときに何ができ る」
「え…」
っ!?
「あっあのっ…
今日は取り合えず帰る ねっ
蒼空‥じゃあねっ…」
「えっ‥ゆき先輩…?」
明らかに様子が変なゆきを気にしながら、蒼空はその後ろ姿をいつまでも見つめた。
ゆき先輩‥‥
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