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詩(?)

第226章 お巡りさん…


ある晩

もやもやして

どうしようもなくて

外に出て

ただひたすら

歩いたの

ちょっと夕飯

食べ過ぎちゃったし

散歩もいいかな

って

真夜中だった

結構歩いたの

酔っ払ってたのか

女の人が

座り込んでて

靴が脱げてて

足をはたいてて

横に自転車が倒れてて

大丈夫?って

声を掛けた

その人

大丈夫です

すみませんって

頑張って

自転車起こして

自転車に乗って

去ってった

大丈夫かなぁって

なんとなく見送った

姿が見えなくなって

私も歩き出そうとした

あれ?何だろう?

財布…

あの人だ…

もう見えないし…

自転車だし…

駅の近くだった

交番がある

届けに行った

多分その人が落とした

事情を説明した

お巡りさん

まだそこに居ます?

って

居たら渡すでしょ

本人に

居るのに持って来たら

泥棒でしょ私

可笑しなお巡りさん…

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