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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第4章 心のゆくえ

その夜。
 明香は大勢の女官たちの介添えによって湯浴みを終えた。椿の花びらが惜しみなく浮かんだ湯舟に浸かり、丹念に身体を磨き上げられる。その後、白い白磁のような膚に香油をたっぷりと塗り込まれ、白い夜着を身に纏った。

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