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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第4章 心のゆくえ

 明香は自分の物持ちの良さに苦笑しなが
 自分がこれからお仕えする王室の歴史や歴代の王についての生涯や偉業なども熱心に学んだ。
 夜遅く仕事が終わって自分に与えられた部屋に戻ってから、灯火を落として夜更け過ぎまで夢中で歴史書を読み耽ったものだった。
 柳尚宮の厳しい個人指導に幾度も泣いたこと、初めての恋も失恋もここで経験した―。

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