
旦那様と甘い日々
第3章 chapter 3
彼は私の中を擦るように何度も出し入れをし、私は襲い来る快感を全身で受け止めた。
「ぁあんっ、あっぁん!」
「っ…、凄い、ゴムつけてないだけでこんだけ違うとはね…」
「ひゃぁっ、あぁんっやぁん!」
そう、彼は今回ゴムを付けていない。私が安全日だということを知ってのことだろうけど普段と違う彼の感触に反応していつも以上に中が締まる。
「もっ…限界……はぁんっ」
「っ…、いいよ、イッて…」
「ふぁ、ぁああんっ!」
彼の律動が激しくなり私のことを突き上げると同様に体が震え上がった。
駄目、イッちゃう…!!
そう思った、その時…
ぴりりり、ぴりりり…
と、なにやら聞き覚えのある音が耳に届く2人して動きを止めた。
それはテーブルの上に置かれた彼の携帯から聞こえていて、彼は私の中に入れたままそれを手に取ると画面を確認した。
え…なに…、と下半身の異物感にビクビクと震えながらも彼の様子を窺うと、
「ごめん、仕事だ。出るね」
「っ!?」
そう言って彼は私に射し込んだままその電話に出てしまった。
嘘でしょ!?、と驚愕していると彼は何もなかったように私の上に覆い被さり行為を再開し始めた。
「あ、風見です。おつかれさまです。今ですか?今は家です。はい、珍しく休日頂いて…」
先程と違い、仕事のトーンで淡々とその電話の相手と話を続けている彼に不安になるとそんな私を見た彼は何やら可笑しそうに笑い、腰の動きを更に激しくし始めた。
「なっ…んっん!!」
「あー、その書類ですか。それなら俺のデスクの2番目の棚に…」
「あっ…や……んん!」
電話相手に声が聞こえるとまずいので私は彼の与える快感から逃げるように腰を引いた。が、そんな私に対して彼は携帯を持っていない方の手を腰に回し、グッと自分の方へと引き寄せた。
彼との間が詰まり、思わず「あぁ!」声が上がった。
