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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

一気にアクセルを踏んでスピードを上げる。


画面上に表示されたコースを把握しながら、上手くハンドルを捌いていく。


ふふん!私、天才~!
自画自賛でテンションを上げる。


人見さんは、一定距離を保ちながら後ろを付いて来る。


近付きそうなら、進路を邪魔する。


よっしゃ~これは貰った!


人見さんをチラ見すると、相変わらずな無表情である。


うっ…ロボットみたい…てか、実はロボット?


そんな余計な事を考えながら、この勝負は見事に私が勝ち抜いた。 


「やったぁ~!!ウィナー!!」


嬉しくて、万歳しちゃった!!のに…


「じゃあ、最後はシューティングですね…。」


「うっ…そうね…。」


何よ~おめでとうくらい言いなさいよ!


「ゲームどれですか?」


「ライフル、使うヤツ…。」


大きな画面に、ゾンビやら現れて打っていく。


途中で中ボスとかも現れるが、二人で協力しないと中々手強いのだ。


「分かりました…やりましょうか…。」


チャリン…小銭が投入される。


お互いライフル銃を画面に向けて構えた…。

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