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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

―何が待っているかは判らない。でも、生命の限り生きてみよう。
 唇を噛みしめ、彼女は、はるか彼方を見つめた。砂漠の向こうには一体どのような運命が待ち受けているのか。今日、最初の陽の光が彼女の端整な横顔をくっきりと照らしだす。
 夜が明けたのだ。彼女はゆっくりと東へと向かって進んでいった。その後ろ姿は、やがてすぐに遠くなり見えなくなった。

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