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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 一歩、また一歩、歩き始めたばかりの幼子のように心許ない足取りで、光香子は進んでゆく。いかほど歩いただろうか、光香子の躰がふいにグラリと揺れた。躰ごと砂の海に倒れ込んでゆきながら、光香子が意識を手放す前、最後に見たものは、紅い鳥であった。

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