テキストサイズ

砂漠の月、星の姫~road to East~

第3章 第三夜【砂の蜃気楼】

「これをお持ちなさい」
「これは―」
 ソニンが眼を瞠る。タリム姫は淡く笑った。「これは通行許可証です。これを見せれば、表門も難なく通れるはずです、万が一、誰かに咎められたときには、必ずこれを見せて、私の使いで城を出るのだと言いなさい」
「姫様―」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ