テキストサイズ

砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

 だが、果たして、生きることに何の意味があるのだろうという疑問が、タリムの心に生まれていた。国すら滅ぼされ、追われながら生きる身に、何の意味があるのだろう?幸いにも、ここまではモンゴルの追っ手は来なかった。しかし、夜盗や獣を怖れ、死の砂漠をひたすらゆくことに、何の意味がある―?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ