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私は今まさにパソコンに向かっている。


理由は小説の執筆のためだ。



といいたいところだが、そうではない。



卒業するために必要な論文──すなわち卒論を書かなくてはならないのだ。



締め切りはこうして日記を書いている間にも刻一刻と迫る。


なのに、私という人間はこういう時どうもやる気が出ないのだ。




未来の自分の姿は過去の自分の積み重ねで出来るものなのに




「いや、いうて締め切りまでには書き終わるでしょ？」



という謎の未来への自分の自信があるのだ。




今、実行していなければ、そんな未来が訪れないことは分かっているのに……




さあ、いい加減書こう。

自分で決めたノルマくらい達成したい。



こういう時は中学校の通知表を見て元気を出す。



それを人は「過去の栄光にすがる」という。




私にだって出来るはず。



だって書けばいいのだから。