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身代わり妹

第2章 嫉妬

♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
凌太の白衣のポケットの中でPHSが鳴る。


「…はい……ん、ごめん……すぐ戻る…」

私を抱きしめたたまま電話に出た凌太。

電話を切ると、更にキツく私を抱きしめた。


「……何で……

お姉ちゃんと付き合ってるのに……私を抱くの?」


聞いたら傷付く─────…

わかっているのに口走っていた。


「…───っ美姫は…病気だから……」

─────…っ

凌太の言葉に、心に大きな衝撃が走る。


”美姫は…病気だから……”


そう、姉は病気だから……。

病院でそんな事出来ないし、そんな事出来る程の体力がない。


お姉ちゃんとエッチ出来ないから、凌太は私とエッチするんだ。


全て…悟った。


私は、お姉ちゃんの…身代わり……。

お母さんにとっても、

お姉ちゃんにとっても、


……凌太に…とっても………

私は、お姉ちゃんの身代わりなんだ…………。

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