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身代わり妹

第11章 疑心

向かい合い、抱き合って眠る。

凌太のお腹と私のお腹がくっ付いている状態、


ポコッ

「ははっ、俺のお腹の中で動いてるみたい」

凌太が嬉しそうに笑う。


もう夜も遅いのに元気な子…

「夜泣きとかひどい子だったらどうしよう……」

「母さん すっ飛んで来そう」



部屋を見回せば、由美さんが買ってくれたベビー用品があちこちに並んでる。

凌太が親バカなら、由美さんは祖母バカ?

エコー写真を携帯の待ち受けにしているくらいだ。


「由美さんをママだと勘違いしないかな?」

「ははっ、溺愛しそう」

「……凌太もね」


また、知らずに笑ってる。

─────幸せ。

気づけば不安なんて吹き飛んでいた。

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