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キーンコーンカーンコーン…




ん〜…やっと終わったぁぁ


あたしは授業で疲れた体を伸ばすために、背伸びをしていた



「ちぃちゃん！！」



声がした方を見ると、ふたごの弟が走ってこっちに来ていた



「楓…お疲れさまぁっ」


「お疲れって…ちぃちゃん帰ろ！」


「うんっ！」




クスクス笑う楓は双子の弟。


双子なだけにあたしたちは考え方も似てるし

顔の作りもほぼ同じ

違うのは男と女ってだけ…


楓の体も高1にもなるとしっかりしてきていて、幼さなんてほとんどない



「……ねぇ！ちぃちゃん聞いてる？！」



「…え？！ご、ごめん、何？？」



「もぉ〜っちゃんと話聞いててよ！」


ぷぅっと頬を膨らます、その顔だけは昔のまま…



「…ぷっ！」



「ちょ！ちぃちゃん、何笑ってんのさぁ！」



くしゃくしゃとあたしの髪を髪乱す



「ごめんごめん！！…で、なに？？」







あたしたちが横に並んで歩いているだけで、周りの生徒は振り返る