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君と描き始める未来に

第3章 実家の魔の夜

翌日

「う~痛たたぁ~。ごめんね志信…記憶が途絶えてるぅ~。」


念のために買っておいたポカリを渡して


「気にするなよ。香織はかなり頑張ったよ!母さんが、強すぎなだけだから。風呂沸かしておいたから、入っておいで。食べれそうなら朝食用意して貰うから。」


ポカリを飲みながら、


「ありがとう…本当に志信は、優しいよね。何か、私なんかに勿体ないよ…。」


急にしょげてしまった。


「どうしたの?」


「ううん…お義母さんが素敵過ぎて、気後れしたのかも…。」


素敵と言うか…別の意味で気後れしそうだよな。


「過大評価してるんだよ…母さんは呑兵衛で、俺はただの寂しがり屋だよ。」


「寂しがり屋…。」


「香織が昨日、俺のことそう言っただろ?」


笑って言うと、


「あっ!そうだ!腹黒言われたから、ついつい!ごめんね~。」


香織は気不味い顔で、しかめる。


「いいよ…寂しがり屋だから…側に居てね。」


一瞬キョトンとしてから顔を赤らめ


「はい…側に居ます。」


「お願いします。」


そして、俺は君にモーニングキスをした。


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