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大好きな学校に行きつ、病院からも通える。
これほどの好都合はない。

「みっちゃん、元気かなっ。」

みっちゃんとは、彼女の親友の名前である。小学生の頃からの幼馴染であり、竹馬の友だ。
何度か見舞いに来たが、やはり、彼女もまた、受験生である。

柚衣自身が、彼女に無理をしないように言ったのだ。
それが、今年はじめ。

それからもよく来ていたが、やはりみっちゃん。あらため、宮間夏希の親、宮間家は。
資産家であり教育熱心だ。
家庭教師などの関係もあり、柚衣と会う機会がなくなった。

だから。
柚衣は上機嫌なのだ。



「あー。早くみんなに会いたい。」


彼女は、地を蹴り、前へ踏み出した。