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秘密の派遣業務

第35章 旅立ち

桐沢「…さよならは…言わない。これは…紗江の…旅立ちだから…」

桐沢の手が紗江の頬を優しく撫でる。

その手に紗江は自分の手を重ねてその温もりを確かめる。

紗江「旅立ち?」

桐沢「…そうだ。旅立ちだ。」

じっと見つめ合う。

紗江「…ありがとう…。」

桐沢「…うん…」

紗江「…………………」

桐沢「…………………」

『まもなく出発です。』

船からの合図だった。

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