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秘密の派遣業務

第27章 凍てついた心

佐伯「っ?!も、もちろん…それで許して貰えるなら…」

藤本「俺も…」

桐沢はじっと2人を見据えた。

紗江「直哉さん、駄目だよ。私なら大丈夫だから…。」

今にも殴りそうな桐沢に紗江はうろたえた。
直哉の腕を必死に掴む。

紗江「…薬で…仕方なかったんでしょ?あれが…本心じゃ…ないよね?」

佐伯、藤本「も、もちろん!」

その場の空気が張り詰めた。

桐沢「…………紗江に感謝するんだな。」

桐沢は視線を外すと紗江を見た。

桐沢「…本当にいいのか?」

その声はさっきとは打って変わって甘く優しく響いた。

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