テキストサイズ

秘密の派遣業務

第15章 クリスマスパーティー

美味しい料理を頂きながら楽しい時間をみんなと過ごす。
紗江はここに来て初めて心から笑った。
楽しい…と初めて感じていた。

今だけは自分の境遇を忘れていた。

そんな紗江を熱い目で見つめる桐沢に気づかないまま…

初めてのクリスマスの夜は更けていく…

所長「…そろそろ時間だね。…紗江…今夜だけは好きな部屋に行くといい。」

紗江「…え…?」

所長「イブの夜を誰と過ごすかは…紗江の自由だ。」

(…そんな…私が…決める?)

みんなを見渡す。
みんな優しく微笑んでいた。

「…部屋で待ってるから…」

紗江を残してみんな各自の部屋に引き上げて行った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ