カレコイ
第3章 新学期
「お世話になります。
根は悪いやつではないと思うのですが、
まぁ、品行方正ではないんです。
注意しても直らないんです。まぁ、私も厳格な父という感じでもないので....」
た、確かに石井先生は穏和な父って感じ。
生徒にも無駄に怒鳴ったりせず、まるで諭すように注意するから校内でも人気講師だ。
じゃなくて!!!
「なんかキンチョーです.....」
「十津川先生。私の息子だからって遠慮は要りません。バシバシしごいてやってください。
さっきのは保護者としてよろしくお願いします、と挨拶しただけですから。
授業中寝てたりしたら躊躇せず、一発でも二発でも殴ってやってください。w」
「そ、そんな。
でも、がんばります。」
もう決まったことは仕方ないし。
あ、とりあえず名簿で確認。
「え、と。
石井.....
拓哉君って言うんですね?」
「そうです。髪は茶色です。あ、地毛ですよ?さすがに染めるのは許しませんw
一応私もここの教師ですので。」
いいなぁ。生まれつき茶髪か。
私なんて真っ黒。大学生のころは茶髪にしたけど回りからのあまりの不評に拗ねて、すぐもどしてしまった。
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