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「あぁん!!だめぇっ、蓮!いつもより…はげしっ、いっっ」


壁に手をついて喘ぐ女。
おそらく経済学部の女だろう。


「いいから…俺の性欲を満たせよっ」


そう言って激しく腰を打ちつける神田蓮。


「もぉっ…ｲｸっっ……ああああっ!!」


「まだ俺は満たされてねぇんだよっ!!おらっ」


女がｲｯても止めない奴は、焦点が合ってない女の姿を見ていてもなお行為を続けた。


俺は見てられなかった。


しかし同時に、澪ちゃんの顔を思い出す。
そうだ、あの男と付き合ってるって香奈が言ってたのに。


香奈が言ってた。
『相手は神田蓮だけど、澪は幸せそうな顔してるからあたしは応援したいんだ。

あの子、こうして傍にいてくれる人の喜びとか知ったの初めてだろうから』って……