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「澪に会うまで、人なんて…女なんて、みんな軽くて汚い。そう思ってた。

でも、なによりそう思ってる俺自身が一番汚くて…


俺は汚いんだって想いも消し去るために何度も女と寝たけど、それは俺を余計惨めにするだけで…」


苦しそうに自分のことを話す蓮。

あたしは黙って彼の言葉に耳を傾けた。


「そんな時、澪に出会った。


初めは、きっとこいつも俺を見ない女なんだ。
俺という中身を見ない奴だって思ってた。


でも…全然違った。



澪は、いつも笑顔で…俺という存在を受け止めてくれて…

『それが蓮なんだよ』って言ってくれたことに、どれほど救われたか…」