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「ど、どーした？なんかあったのか？」

急に抱きついてきたあたしにびっくりしたような心配した声を出す神田君。


そんな姿に、余計に愛しくなってしまうことは彼には秘密にしておこう。


「なんでもないよ？ただこうしたかったの。

それより、神田君こそなんでここに？」


あたしは神田君から離れると、じっと彼を見つめながら聞いた。


神田君は照れたような顔をしてそっぽを向くと、ほっぺをぽりぽりと掻いて答えた。


「ここに来れば、澪がいる気がして‥…」


「えっ……」



まただ。

あたしたち、同じこと考えてる。