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最初で最後の恋

第12章 この気持ちの正体は?

「あんた、けっこう可愛い顔してんじゃん。名前は??」


引き留めてしまったことが恥ずかしくて、とにかくなにか話さなくてはと思った俺は意味もなく名前を聞いた。


「え……神崎澪、です」


「ふーん…澪、ね。

あんた、俺の女になれよ」


今まで『彼女』は何度も作っていたけど、こうして自分から行動を起こしたのは初めてだ。


だって、彼女の瞳が優しかったから。


なにも知らない、無垢な瞳をして俺を見つめるから。だから俺は我慢できなくて…
 








キスをした。

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