
夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「おい、湊ー!
おっせーよ!!」
バーに着くと、ソファー席で先に飲み始めてる徹と蓮
笑ってる蓮を見ると、さっきの苛立ちが込み上げてきた。
「何飲む?いつものでいい?」
「・・あぁ。」
蓮の気遣いすら素直に受け入れられず、今にも殴りかかりたい思いをグッと堪える。
「おい、湊・・、
蓮から聞いたぞ。
お前、まじで結婚すんのかよ。」
徹の質問に蓮を見ると、知らん顔しながらグラスの酒を飲み干した。
「湊、結婚の意味わかってんの?」
「・・するわけねぇだろ。
なんで俺がババァの言いなりになるんだよ。」
「いや、俺もおかしいと思ったんだけど蓮が言ってたから・・」
「まぁ、蓮は俺が結婚した方がいいんだろ?」
「は?」
湊の言葉に顔をしかめた徹
蓮も眉間にシワを寄せて湊を見た。
「・・それ、どういう意味だよ。」
「蓮に聞けよ。
俺は、こいつのやり方が許せねぇ。」
徹と湊が蓮を見ると、訳わからない様子で首を横に振った蓮
「知らばくれんなよ。
お前があの女と夜中に会ってんの知ってんだよ。」
「あの女?
え、誰?
ちょ・・わかりやすく話せよ!」
「蓮に聞け。」
「・・・・・」
「蓮、何のことだよ。」
蓮は黙ったまま俯いた。
