夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
『失礼いたします。
奥様、湊様をお連れしました。』
「んだよ、話って。」
『湊、座りなさい。』
「とっとと終わらせてくれ。
俺、今から蓮たちと出かけるんだよ。」
手に持つ冊子をバサッと机の上に放り投げた会長
「・・報告書・・・?」
湊の視線は自然と冊子へと向き、恐る恐る拾い上げた。
「・・・なんだよ、これ。」
一枚一枚ページをめくっていく湊
その様子を会長は黙って見つめていた。
『それが、あの子の本性よ。』
「・・・・・」
報告書の中には、公園で密会する蓮と美月の写真が何枚も載っていた。
夜景を見ながら親密に話し合う二人
顔を合わせて笑ってる二人
『これでわかったでしょ?
目を覚ましなさい。』
「・・・・」
最終ページ・・・
極めつけの美月の額にキスする蓮の写真
『あの子は、湊を手にかけながらあなたの友達も手にかける子よ。
いい?これがあの女の正体なの。
汚らわしい女なのよ。』
ーーバサッ!!
『湊様・・!』
『いいわ。放っときなさい。』
『しかし、』
冊子を床に叩きつけると部屋を出て行った湊
『これでいいのよ。
いい加減、目を覚ましたでしょ。』
ソファーで足を組みながら微笑んだ会長を横目に顔をしかめた西田
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