テキストサイズ

僕は絵しか描けない

第6章 応募!!

「ほんと!?」

ガバッと起き上がって顔を近付けてくる。

「ち、近いから……」

行きがかかるくらいの至近距離に思わずたじろぐ。

「じゃあ次の作品も描こうか?」

離れるどころかむしろ近づいて来る詩子さん。

「えっ……は、はい……」

もうやめるつもりだったのに思わず承諾してしまう。

「へへっ!! さんきゅ」

お礼のキスをされるのかと思いきや、反対に詩子さんは顔を引っ込めて笑った。

思わず期待してしまった自分が恥ずかしい。

振り回され過ぎだな、僕。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ