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「なに、この雑誌……」

一応商業誌のようではあったけど、聞いたことが無さすぎる。

相当マイナーな雑誌に思えた。

「なにって……GANG知らないのっ!?　嘘でしょ!?　仮にも漫画家目指してる人間が!?」

「仮にも目指してないから。全く目指してない。目指してるのは詩子さんだけでしょ!!」

「はぁ……情けない。クロはもう少し骨のあるやつだと思ってたけど……所詮は王道バトルものっ!!　とか言っちゃうお子さまレベル？」

詩子さんは僕の言葉など聞いてる様子もなく、深いため息をつく。

「王道がバトルなのかどうかは知らないけど……GANGはとにかく知らないから」

真面目に話をしては相手のペースに飲まれるだけだ。

徹底的に突き放すに限る。