従わない奴隷
第14章 ユウリの恋人役
「ね、眠ら・・ないんですか?」
ユウリは
いつものように
クッションを
かかえたまま
俺にたずねた
「なんだろな・・
眠くない」
「今朝、少しは
眠ったんですか?」
「今朝?
あ~・・(笑)
そうだな
あれはもう
今日だったなぁ」
「はい」
「昨日も今日も
ここにいるんだな、俺」
「・・・はい
い、いや・・ですか?」
「ユウリ」
「はい」
「俺は
イヤなことは
やらね~んだ」
「あ・・はい」
「今度
同じこと言ったら
全力で・・」
「は、はい・・」
「デコピンするぞ」
「(笑)」
やっと
やっと
ユウリは
いつもの笑顔を見せた
恋人ごっこを
してるからって
なにも
緊張することないのに
ユウリは
右足と右手を
一緒に出して
歩きそうなくらい
緊張しているようだった
まぁ
俺も
ちっとは
緊張していた
らしくもねぇけど。
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