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―――――と、その時。




ｶﾞﾀﾝ





ドア向こうがふと軽くなるような音がして。


何気なくドアの方に振り返ると




「最後まで話聞いてくれてありがとう。

‥じゃぁ俺帰るわ！


寺島はゆっくり考えて俺と今後どうするか考えてくれたらいいから。

俺はそれに黙って従うから。

だから寺島の思う寺島の良い方向を考えて？」







ドアの向こうから、いつもの優しい岡田の声がして。





「じゃっ！」







１歩、また１歩と玄関から遠ざかる岡田の足音が玄関ドア向こうから響き始めた。