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生きたいです

第3章  球技大会


 「聞いたよ。達哉のこと。
  あいつもさ、昔色々あったし。
  自分と優香を重ねてんじゃねーかな。
  本心なんかじゃ絶対ねーから許してやって欲しい」

 いつになく辰樹が真面目だ。

 分かってるよ。

 達哉は優しい。

 今回私をバスケのメンバーにしたのも私に一歩踏み出すキッカケを作ろうとしてくれたんだろう。

 酷いのは私なんだよ。

 弱虫だから。

 なんだよ。

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