テキストサイズ

会議室から恋。~健人~

第2章 2

そうだった。

今はここの案件しかない。

『しっかりしなさいよ!』

サリーに背中を叩かれ、胃の中のものが出るかと思った。

オレ、確実に空回りしている。

黒田さんの役に立ちたいのに。

何も先に進まない。

頭を抱え、机に肘つく。

ここ2、3日溜息しか出ていない。

この現場にはすぐなれたのに。

何が、オレの気持ちを邪魔するんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ