占いの館【YES∞NO】
第4章 母性の使い方
『じゃあ…彼の…優先順位を…見てみましょう』
イブは深呼吸をすると、スラッと伸びた綺麗な指を…水晶の上にかざし、
瞳を閉じた…
雑誌の占いしか活用したことのない私は、本格的な占いに…ドキドキがとまらない…
「ドキドキする?イブ…綺麗だから」
『ア、アダムさん!!!』
「冗談!緊張しないで、これは…占いなんだから」
肩をスッと撫でられ、少し緊張が解れた…
アダムとイブの双子は…
親しみやすいのに…
神秘的…
不思議…
『あら…千恵子さん…
彼は…』
イブの声に、私は前へグイッと体を水晶に近づけた!!!
『…ちょっと変わった…
マザコン…みたいよ?』
『マザコン!!!なの?やっぱり!!!』
すると、後ろでアダムがケタケタ笑い出した!!!
『優先順位も…
お母さん、貴女…みたいですね…』
『はぁ…やっぱり…お母さんには私は勝てないのね…』
少し…解ってた事だけど…
占いにまで、出るようじゃ…
筋金入りのマザコンなのかしら…
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