占いの館【YES∞NO】
第3章 家庭のルール
ギィ―――――…
――――――…バタン!
「『いらっしゃい』」
扉の先には、
同じ顔の人間が二人、鏡のように立ち並び…出迎えた
「ようこそ、
【占いの館“YESorNO”】
へ…
私、ここの主
双子の兄“アダム”と申します」
『お客様の悩みの解決して差し上げましょう。
私、もう一人の主
双子の妹“イブ”と申します。』
双子の兄妹はニコニコしながら、私を
真ん中のテーブルに誘導した
広い空間の真ん中に水晶の置かれたテーブルが見えた
占いの館だ…俺は双子の異様なそっくりさに
目的を忘れてしまっていた
『そっくりで、ビックリしましたか?』
「僕たち、一卵性だから」
一卵性だからって男女でここまでそっくりな双子は出会ったことがなかった
しかし、イブの体のラインは女性とハッキリと解るめり張りのある体だった
『さぁ…座って』
イブは水晶の前に座る
俺も水晶を挟むように座った
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