占いの館【YES∞NO】
第10章 病める時も健やかなる時も
『…ダメな旦那でも……
私の旦那だし……
聞いてもらったら…
落ち着いてきたわ………』
ふ〜っとため息をつき…
イブを見る…
『…そうですか…
では…和江さんには必要ないですかね…』
イブはアダムの顔を見ながら…微笑む…
『え…何がですか?』
私は…怪しげな雰囲気を出した二人に…少し…不安になった…
「和江さん…ここはね…
“占い”のほかに…別のシステムがあるんだよ」
アダムはイブの横に立ち…
私を見つめる…
『別の…システム…?』
『ええ…悩みを根こそぎ無くしてあげる…“お仕置き”ってシステム…』
“お仕置き”の言葉に…疑問しかなかった…
「和江さんを…悩ませる…旦那…進だっけ?
進に“お仕置き”ができるんだよ…ここは」
ビクッ―――――――…
『…進に……“お仕置き”?』
アダムとイブは…私を見て微笑む…
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