
占いの館【YES∞NO】
第9章 逆転セクハラ
ギィ――――――――…
―――――――…バタン…
「お帰りなさい、イブ…
あれ?その方は?」
中に入ると…
女性とそっくりな顔が…
私を見て不思議に首をかしげた…
『ただいま。
アダム…何か温かいものを…胃痛みたいで…』
アダムと呼ばれた人は、私を心配しながら…奥へ消えた…
『……まさか…今のが…お兄さん?』
「ええ、私たち双子です。」
『…驚いたわ…こんなにそっくりで…綺麗な双子…見たことない…。
性別は…違うのよね…。』
私は…コートを脱いだ女性の体のラインを見て…
二人の違いを見つける…
「そんなに似てますか?
さぁ…こちらに座って…」
アダムは…トレイに温かい飲み物を乗せて笑った…
私は、水晶の置かれているテーブルに座った…
「どうぞ…」
私の目の前に…オレンジ・ジンジャー・ティーが置かれた…
温かい湯気と共にオレンジの爽やかで甘い香りが…立ち上がった…
