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月の綺麗な夜に

第8章 気持ち

その言葉を聞いて、私も真っ直ぐ流星の目を見る。



私を見る流星の目は嘘を言ってるようには思えなくて。



‥だけど。





「抱き合ってたじゃん。」



そうよ。

シルエットでしか見てないけど、あのシルエットは間違いなく抱き合ってた。




「流星は関係ない女と抱き合ったりすんの?」



「あぁー‥・。

あれは抱き合ったんじゃなくて彼女が一方的に抱き着いて来ただけ。

俺は抱き締めてないよ」




「え‥でも‥・」



あのシルエットは確かに抱き合ってるように見えたんだけど‥・



不審な視線を流星に向けると、流星は小さく溜息を吐いて




「彼女から好きだと言われたけど、俺は断っただけだから」




・‥へ?




「俺、好きな人ちゃんと居るし。」








――――――え‥・









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