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月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

「雫月もようやく彼氏が出来るかと思ったのにねー」



残念そうにズズズーッと音を立てながら気味の悪いドリンクを飲み干して、“出ようか”と促す柚。




いやいやいや‥。

そもそもオカシイでしょうが?




「何で“彼氏”になるわけ?」


「ならないわけ?」



チラリと会計しながら横目で私を見る。



「ならないね」


「どうだか♪」



鼻でフンと笑ってニヤッと笑う柚の表情が何気にムカつく!







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