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愛の嵐

第1章 情熱の嵐

広いリビングのソファーで抱き合ったまま
テレビの音が響いている
消えそうな位小さい声が俺の鼓膜を震わせた

相「雅紀って呼んで?2人の時だけでいいから」

甘い囁きは脳を痺れさせる
甘い痺れは体中に広がっていく

松「あぁ、いいよ!・・・雅紀」

ふふっと笑う声が、頷く振動が伝わってきた
さっきより強く抱き締められた事に嬉しさが込み上げてくる

松「じゃあ、俺の事も潤って呼んで?」

よほど恥ずかしいのか、顔を上げずに「潤」と呼んでくれた
今の顔が見たくなって体を引き剥がす
キョトンとしたような、照れくさそうなそんな顔で目を合わせてくれない
可愛くて意地悪したくなった

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