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愛の嵐

第45章 炬燭×囚擒=寵遇

へたり込んだ櫻井の腕を掴み立ち上がらせた

二「ったく、相変わらず快楽に弱いですね」
櫻「今更っ!」
二「そうでした。ほら、逆上せる前に出ますよ」

ヨロつく身体を支えて浴室を出た
きれいに拭いてパジャマを着せた

櫻「何でパジャマな訳?」

さっきの行為が嘘みたいに通常通りの冷めた口調に二宮は若干ガッカリしてしまう

二「翔さんの為に用意したんですよ」
櫻「泊まらないけど?」
二「分かってますって!」

ジト目で見る櫻井に焦って答える
もう会わないと言われ兼ねない
二宮はそう考えて慌てて話をそらした

二「な、何か食べますか?」
櫻「いや、いらない。それより喉渇いた」
二「はいはい」

機嫌を損なってはないと悟って安堵した
先を歩く櫻井は前を向いたまま二宮に告げる

櫻「飲んだら続きするぞ」

絶妙な飴と鞭の使い方に苦笑いしてしまう
惚れた弱味なのか
それに釣られている自覚もあるのに乗ってしまう

二「満足させますよ」

スルッと腰に手を回し抱きついた
顔を覗き込めばニヤリと笑って指を絡める

櫻「楽しみにしてる」

チュッと頬にキスを落とす
俺が女だったら速攻抱いて欲しいとこだけど
こんな男前が組み敷かれて喘ぐんだもんなぁ
自分より背の高い櫻井を見て思った

二「頑張ります♪」

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