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愛の嵐

第42章 偶因×晴陰=衷懐

《相葉時間》

いないなぁ
一年と二年探してみたんだけど
ソレっぽい子がいないんだよなぁ

相「なんでぇ~?」
潤「なぁ、誰探してんの?」
相「わかんない」
翔「はぁ?!分かんない奴探してたのかよ!」
相「だってぇ、分かんないってゆ~か」

まさか女装してた子を探してるなんて言えないっしょ
本人の名誉の為にも言えないし
ましてや一目惚れしたとか恥ずかしくて言えねぇ!

翔「はぁ~~、なに?俺らって賑やかして回っただけじゃね~かよ」
潤「ほんとだよ!雅紀を見せびらかしただけじゃん」
相「へ?見せびらかすって何だ?見せ物になったのは二人も同じだろ!」
翔「誰の為に見せ物になったと思ってんだ!」
相「だ~か~ら~、一人でいいって言ったのに」
潤「一人じゃ挙動不審で危ないから付き合ったんだけど?」
相「また挙動不審とか言う~!ひでぇ」

二人は付き合ってくれたけど目的は果たせなかった
見つけてどうしたかった訳じゃない
けどもう一度会いたいんだ
俺は初恋で一目惚れで抑え切れない胸の高鳴りを持て余している

潤「またボ~ッとしてる」
翔「今日の雅紀はいつにも増して変だな」
相「ん?なに?」
潤「今度はヘラヘラしてる」
翔「いつもの3割増しで色々バカな感じだな」
相「ヒドイ!!ヒド過ぎる!」

ズルズルと両手を引き摺られ教室へ戻っていく

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