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Pour mon cher -笑顔の先に-

第4章 目と頭

「愛ー?どしたー?」



フッと笑いながら頭を撫でてくれる猛司の温もりはいつもと変わらなくて。


朝、優しく抱き締めてくれた温もりと全然変わらなくて。





「‥‥好き。猛司」




小さく小さく呟いてギュッと猛司を抱き締める。




「ふっ。知ってる。」




猛司は変わらず、どんな小さな声でも私の言葉を拾ってくれる。



でも‥。



今、聞きたいのは“知ってる”じゃない。





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