テキストサイズ

Pour mon cher -笑顔の先に-

第4章 目と頭

「愛ちゃんの彼氏って結構背高かったよねー?」



相変わらずビラを全く配らずビルに寄り縋って座り込んだまま私を見上げるさっちゃん。




「うん、高いよー!スラッとして高い!

それでもってカッコ良くてね?笑顔がとても可愛くて優しく‥・・「あんな感じ?」




むっ‥。

私のノロケをいとも簡単に遮ったな?



さっちゃんは全く私の後半の話を聞いてない風に街行く人の背に向かって指を差す。



私もさっちゃんの指の先に目を凝らす。






「えー?どのひ‥‥‥」







‥‥あれ?










ストーリーメニュー

TOPTOPへ